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第四回「“第一の爆弾”について」



 今回はキラークィーンの「触れたものを爆弾に変える能力」(”第一の爆弾”)についての考察をしたいと思います。
”第二の爆弾「シアーハートアタック」”及び”第三の爆弾「バイツァダスト」”については、すでに他のサイトさんでも詳しく取り扱っているところが多いため、今回は扱いません。当ホームページでリンクさせていただいているジョジョ関係のページの中にも扱っているサイトがあると思うので、気になる方は探してみてください。




 まずは作中でのリストアップから(量多くて大変だったのよ)。ちなみにリストは「爆弾にした」時ではなく「爆発した」時で作っています。
  • 37巻 P84:この百円玉はP82で爆弾にされており、重ちーの頭部に内側からダメージを与えます。
     このときに吉良本人が自分の能力を「わたしの『キラークイーン』は触れた物なんでも爆弾に変えられる。(略)スイッチを入れれば相手は肉体の内側から こなごなに爆破されるんだよ・・・」と語っています。が、この記述に反した描写のシーンがいくつもあるので、そういうシーンのときはこの色で書くことにします。


  • 37巻 P102:ドアノブを爆弾に変えて重ちーを殺害します。どうやってか先回りしてすでに爆弾に変えてあったようです。


  • 39巻 P15:自分の財布を爆弾に変えて触った若者の指をフッ飛ばします。
     あと、関係ないですがこの財布はキラークイーンでわざとポケットから落としたっぽいですね。


  • 39巻 P102:辻彩を殺害。ボタンか何かを爆弾に変えてあったんでしょう。


  • 40巻 P22:大家のカバンの金具を爆破。中から金を取ります。


  • 42巻 P101:このシーンではどこを「点火した」とみなすか難しいですが、一番最初にスイッチを入れたときにしてみました。
     このシーンで特筆すべきなのは、爆弾にした小石に時限装置のようなものが現れていることです。これはこのシーン以外には見られない事ですので、読者にどの石が爆弾に変えられているかが分かりやすいようにかもしれません(苦しいけど)。


  • 44巻 P56:自分のことをコケにした若者をいきなり爆発(ただし耳だけは残しています)。最高にカッコイイシーンです。僕ここ大好き(笑。


  • 44巻 P63:前のコマまで手が震えていたのにP63の最初のコマでは震えていないので、ここで殺されたのでしょう。


  • 44巻P70:「手」を爆発させます。このシーンではこなごなに爆破するどころか蒸発してしまっているようにさえ見えますね。どうも爆破する半径をかなり自由に調節できるようです。次の項目で早人を殺害したときにも、頭部を少しだけ爆破しています(ただし当然上限はあるんでしょう)。


  • 45巻 P15:早人を殺害しますが、「頭を打って死んだようにみせる」ならば、重ちー殺害の時のように、爆破した部分を粉々に消し去っては怪しまれるはずなので、おそらく頭部は損傷しただけなはずで、そうすると最初の説明「相手は肉体の内側から こなごなに爆破」と違ってきていると考えられます。


  • 45巻 P202:億泰の腹部を「空気弾を爆弾に変えて」フッ飛ばします。今までのと比べるとずいぶん爆破の範囲が狭い気もしますが・・・。


  • 46巻 P15:仗助が空気弾を歩道の石板で防ぎます。ツッコミたいところがあるんですがそれはまた後ほど。


  • 46巻 P19:石板のガードをすり抜けて爆破。


  • 46巻 P24:関係ないところで爆発する空気弾。


  • 46巻 P36:早人が爆破……されそうになる。


  • 46巻 P61:空気弾で爆撃。


  • 46巻 P74:梨央ちゃんのパンティー(笑)を爆弾に変えて変態野郎を爆破。


  • 46巻 P100:仗助の喰らい方は明らかに最初の説明とは別の感じです。


  • 46巻 P125:「写真のおやじ」吉良吉廣死亡。


 以上の事例から、「爆弾にする」能力は、以下のようにまとめられると思います。
 キラークイーンの人差し指(別に他の指でもいいのかもしれない。39巻P54より)で触れたものを爆弾に変える。その際42巻P101(対ストレイキャッツ)で一度だけ目撃された時限装置のようなものが爆弾に現れるのかもしれないが、空気弾等の描写からするとその可能性は低い気がする。同時に一つのものしか爆弾にできないが、爆弾にしたものが切断されたり、その他何かの理由で分断された場合にも、それぞれが爆弾の性質を保ち続ける。爆弾にする範囲は細かく指定でき、人間を爆破して、その耳だけを残しておくようなことも可能(44巻P62)。




 更に、この能力によって生み出された爆弾は、
  1. 爆発する条件は、最初は「キラークイーンの右手人差し指側面のスイッチを入れる」(「点火型」と仮に呼びましょう。)だけでしたが、46巻P20で、吉良が「我が『キラークイーン』の爆発は・・・『触れた物』を爆破するとは限らない・・・。」「『自由な距離』で爆撃ができるのだ」って言ったあたりから「爆弾に何かが触れる」、(これは「接触型」で。)事が追加され、46巻P36にて、億泰は早人が爆発したシーンからすると「触れられたときに爆発する」タイプの爆弾に変えられているようなのですが、P30で吉良が「ためしにスイッチをいれてみるか」と言ったので「触れられるかスイッチを入れるかで作動する」(「汎用型」)爆弾もあるかもしれません。吉良のハッタリだった可能性もあるんですが。
     ↑の文では、着弾点火弾(文中では「点火型」)はスイッチで爆破、接触弾(文中では「接触型」)は接触かスイッチで爆破、というふうにも読み取れます。<賢さんの御意見より>……っていうか、どう考えてもこっちのほうが自然な解釈だろ!自分なりに「点火型」とか分類考えたのは見当違いでした。爆発する条件についてはこっちの解釈の方が正しいと思われます。
     また、この条件は、対象を爆弾にしたときに決定されるようです(そうでなければ、最初に仗助に放った空気弾をとっさに「点火型」に変え、石板を通り抜けて攻撃しなかった理由が分かりません。もっとも、そんな暇も無く石板に当たってしまったのかもしれませんので、正確にはわかりませんが)。


  2. リストにもちょっとだけ書きましたが、爆発の仕方には2種類あるように見えます。
     一つ目は、吉良本人が最初に説明した通り「内側から こなごなに爆破」するタイプ。リストでは白文字で書いてあるヤツです。このタイプの爆弾は、爆破した対象を内側から破壊し、爆風(この表現が正しいかは分かりません。爆破範囲と書いた方がいいかな)に触れたものを(多分)防御不能で粉々にし、起爆したときに爆弾に何かが触れていた場合には、おそらく触れている物以外には全く影響を与えることなく、それを完全に消し去ってしまいます。また、重ちーに対して100円玉の爆弾を使ったとき(37巻P84)の描写によると、爆弾自体には全く影響を与えなくすることも、そして44巻P70で手を爆破した描写からすると、爆弾にした物自体を爆破することも、出来るようです。
     二つ目は、吉良が46巻P50で「爆圧半径は約3メートル!」と言っているように、空気弾に主に見られる、普通の爆弾っぽい爆弾です(一つ目のような爆弾には「爆圧」なんてありませんよね)。リストではオレンジ色の文字で書いています。普通に爆風を起こして、それによってダメージを与えているよう(46巻P100より)です。このタイプの爆弾は、空気弾を一発毎に発射し直しているところや46巻P61から、起爆すると必ず爆弾にした物も爆破されてしまうようです。
     でも、どう考えても一つ目の方が強い気がするんですよね……。


  3. 「爆弾になった物は『キラークイーン』の能力で『固定』されている。だから (略) たたきつぶそうが!細切れにしようが!爆弾の能力を失わせる事はできない!」(46巻P58吉良のセリフより)。これは感覚的に解かる気がします……けど、ひょっとして氷を爆弾にした後溶けたとしても、それは爆弾のままなんですかね?だとしたら液状の爆弾が作れたと思うんですが……。しかし、氷を爆弾にした場合ですが、「能力によって固定され、どんな熱でも融けない」という解釈も可能です。<賢さんのご意見より>この性質については事例が少なすぎるために色々な見方ができます。もう一つ、「溶けるけど蒸発したり流れたりはせず、形は氷のときのまま」って考えもできますね。


  4. 爆弾には不発弾は存在しないが、空気がないと爆発しない(42巻P102)。だったら水中ではどうなんでしょうね。吉良が「空気が無いと爆発しない」と知っていたことから、以前に空気の無い状況で爆破したことがあると思われます。身近で真空状態はほぼありませんし、実験室で減圧して爆破実験、も吉良の性格上やりそうにありません(目立つため)。となると、やはり水中で爆弾が作動しなかった経験があったのではないでしょうか。<賢さんの御意見より>


  5. 爆破範囲は細かく指定可能(頭部をちょこっとだけ〜人間一人丸ごとまで)。


 以上のような性質を持ちます。




 どうでしたでしょうか。今回の駄文。キラークイーンの能力って皆ツッこまないけど以外に不明な点多いんですよね。今回書いてもまだ分からないところありますし。っていうか「〜かもしれない」ばっかでスンマセンm(_ _)m。もうキラークイーンが出てこない以上は、今分からないところは永久に分からないんでしょうね。
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